2010年 05月 17日
degenerin/epithelial (Deg/ENaC) sodium channel familyであるPPK28が、水に対する細胞と行動の反応を仲介している。 Peter Cameron, Makoto Hiroi, John Ngai & Kristin Scott The molecular basis for water taste in Drosophila Nature 465, 91–95 (06 May 2010) doi:10.1038/nature09011 候補遺伝子は、味覚ニューロンをマイクロアレイして探索しました。哺乳動物の味覚システムではイオンチャンネルはすっぱさと塩味を検知していることから、著者らは、味覚リッチなイオンチャンネルを候補と考え解析を進めました。その中で挙がった遺伝子PKK28は、プロモータと推定される遺伝子で、口吻で発現していました。PKK28-Gal4のニューロンに様々な濃度のNaCl、Sucrose、Ribose、NMDG、PEG溶液を与え、G-CaMP系でニューロンの発火を検知したところ、いずれの溶液においても低濃度で発火しました。pkk28をノックアウトしたハエはスクロースに反応しましたが、水には反応できませんでした。苦味に反応する味覚ニューロンにpkk28を発現させると水に反応するようになりました。また、HEK293細胞にpkk28を発現させると低張液に反応するようになったそうです。 これらのことからPKK28を水の知覚に関連していると結論付けました。 人気ブログランキングに参加しています。 応援よろしくお願いします。
by koretoki
| 2010-05-17 15:07
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