したっぱ昆虫細胞研究者のメモ

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2009年 03月 02日

血管新生する細胞は足場の硬さを知っている

Mammoto A, Connor KM, Mammoto T, Yung CW, Huh D, Aderman CM, Mostoslavsky G, Smith LE, Ingber DE.
A mechanosensitive transcriptional mechanism that controls angiogenesis.
Nature. 2009 Feb 26;457(7233):1103-8.

血管新生は細胞間の生理学的相互作用や、VEGFのような可溶の細胞外マトリクスによってコントロールされています。しかし、機械的刺激など他の微細環境の刺激の関連については未知です。今回、Rho阻害剤であるp190RhoGAP(GRLF1)が拮抗的転写因子であるTFII-I(GFT2I),GATA2の活性のバランスを調整することで、
in vitroではヒトの微小血管内皮細胞でのネットワーク形成キャパシティを、in vivoでは網膜の血管新生をコントロールしていることが明らかになりました。さらに、血管新生シグナル系は細胞外マトリクスの弾性に感受性がありました。


弾性に関わる実験は、150Paと4000Paの2つの弾性をもつポリアクリルアミドゲルにフィブロネクチンをコートしたものを培養基材として用い、HMVEcellを培養し、調べています。著者らは、それぞれの培養におけるVEGFR2mRNAの転写量を比較しました。VEGFR2の発現はTFII-IとGAGAの支配下にあることが知られています。


細胞が足場とした物質の硬さによって振る舞いを変えることは経験的に知られていますが、変化の意味を明らかにした上で示したことが凄いと思いました。




久々の更新です。
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by koretoki | 2009-03-02 16:03


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