したっぱ昆虫細胞研究者のメモ

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2008年 11月 25日

JH単独で細胞増殖阻害をする場合

ノシメマダラメイガ成虫盤由来細胞系、IAL-PID2を使った論文3報目。

H.Oberlander,C.E.Leach,E.Shaaya
Juvenile hormone and juvenile hormone mimics inhibit proliferation in a lepidopteran imaginal disc cell line
Journal of Insect Physiology 46(2000)259-265

著者らは、JHとJH類似物を培養細胞に与え、細胞増殖が邪魔されるのを観察しました。
JH1,JH3,methoprene,fenoxycarb,linoleic acid(control)が10,50,100ug/mlの力価で添加されました。
JHを培地に溶かすことは難しいので、一度アセトンに溶かしたサンプルを、脂肪酸フリーのアルブミンに吸着させ、それを培地に溶かす方法を取りました。

結果、JH1の場合、50ug/ml以上の時、増殖阻害が起こりました。JH3では、100ug/mlの時だけ増殖阻害が起こりました。
Methopreneでは100ug/mlの時だけしか増殖阻害が起きない一方、Fenoxycarbでは50ug/ml以上で増殖阻害が起きました。
Methopreneの方がFenoxycarbよりも、JHに似た構造なのに、Fenoxycarbの方が低濃度で効いたのは面白いところです。

また、論文の増殖曲線はNijhoutの提唱する、「JHの効果はpresence or absenceが重要で、血中濃度に比例しない」という考えに適合しています。

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by koretoki | 2008-11-25 12:53


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